黒板塗料のメリットは?DIYでプラケース塗装してみると…!?
公開日 2025年6月28日 最終更新日 2025年6月29日

最近、ニュータイプの塗料として黒板塗料(チョークボードペイント)が注目されています。
黒板塗料とは、名前のとおり塗ったところが黒板として使える、チョークで文字が書けるようになる塗料のことです。
黒板塗料に興味がある方は多いと思うため、ここで改めて黒板塗料のメリットをご紹介します。
私も最近DIY塗装を始め、先日プラスチックケース(衣装ケース)を黒板塗料で塗装してみました。DIY塗装の方法やポイント、エコスオーガニックチョークボードペイントの使用感などをまとめていきますね!
黒板塗料の5つのメリット

まずは、黒板塗料のメリットを5つご紹介します。黒板塗料の魅力をさまざまな視点でみていきましょう!
インテリア性に優れていておしゃれ
黒板塗料はカラーバリエーションに富んでおり、部屋の内装イメージに合わせて選べます。
黒板色(グリーン)を壁塗装や建具塗装、家具塗装に用いれば、深みのある落ち着いた色が部屋の印象をスタイリッシュに変えてくれるでしょう。
黒板塗料は、一般的な塗料に比べて艶が控えめでマットな仕上がりです。インテリア性に優れており、高級感や洗練された印象を与えてくれます。
物が黒板として使えるようになる
黒板塗料は塗ったところが黒板になる塗料です。テーブルやイスなど、もともと黒板でないものが黒板として使えるようになります。これは、他の塗料にはないメリットです。
壁や建具、家具などに文字やイラストを自由に書くことができるので、メッセージボードとして使えますし、本格的なチョークアートを施すことも可能です。
子供の想像力や創造性を育む
文字の読み書きや絵を描くことを覚えたお子さんにとって、黒板は思い描いたものを形にする貴重なツールです。
子供部屋やリビングなどに黒板塗料を用いれば、落書きスペースやお絵かき帳として活用できます。
自然と表現する楽しさを身につけられるだけでなく、お子さんの想像力や創造性を育むことにもつながります。子供の脳の発達を促す「脳育」にも役立ちますよ!
人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%完成するといわれているため、この時期にたくさんお絵描きをすれば、知能を高める効果が期待できます。
塗り直せてメンテナンスも簡単
一部の塗料は塗り直しが難しいものや、部分的な補修ができず、メンテナンスしにくいものもあります。
黒板塗料は、劣化や剥がれが気になる部分がある場合、塗り直しができます。
埃や油分さえ落とせば、色を変えて再塗装できますし、黒板を復活させることも可能です。
水性塗料ならイヤな臭いが少ない
黒板塗料にも油性塗料と水性塗料の2種類がありますが、このうち水性塗料の方はシンナー特有のイヤな臭いが少なく、健康被害の心配がありません。
水性塗料の中にも有害物質やVOC(揮発性有機化合物)を含むものがありますが、低VOCやゼロVOCの塗料がほとんどなので安全性が高いです。ゼロVOCかつ有害物質ゼロの黒板塗料として、エコスオーガニックチョークボードペイントが知られています。
【体験記】エコスオーガニックチョークボードペイントでDIY塗装にチャレンジしてみました

グリーンエレファント社のコラム記事執筆を機に、私もDIY塗装してみたいと思うようになりました。
とはいえ、シンナー臭い油性塗料は苦手…。臭いの少ない水性塗料かつ、有害物質ゼロということで、エコスオーガニックペイントでのDIY塗装にチャレンジしてみることに!エコス社の塗料のうち、黒板塗料の「オーガニックチョークボードペイント」でプラスチックケースを塗装しました。体験記の画像はすべて私が撮影したものなので、ペンキの色合いや仕上がりなども参考にしてくださいね。
プラケース塗装に使用した黒板塗料は?
今回、DIY塗装に使用したのは「000チョークボードグリーン」です。深みのある落ち着いた色合いが気に入り、何より定番の黒板色であるため、こちらを選びました。
色見本には「少しムラになりやすい」と記載があり、最初は「ちゃんと塗れるかな?」と不安もありましたが、初心者でも塗りやすく、何度か塗り重ねることで綺麗に仕上げられたので安心しました。
使用量は、400mlサイズの半分弱です。プラケースの色が濃い場合や完成度を高める場合、これより多くの塗料が必要と想定されます。
プラケースのDIY塗装で用意するもの

プラケースのDIY塗装で用意するものの一覧をまとめます。
・塗装するプラケース
・塗料(ペンキ)
・サンドペーパー(240番を使用)
・養生シート
・塗料混ぜ棒(割り箸でOK)
・塗料皿(食品トレーでOK)
・スポンジローラー、刷毛
塗装するプラケースは、スタンダードなタイプの半透明のもので、大きさは幅40×奥行53×高さ31㎝程度で、材質はポリプロピレン(PP)です。
PPは、一般的には塗装が難しい素材といわれているため、下地処理が必要になります。サンドペーパーでの研磨は必須ですが、耐久性を求める場合はプライマーも用意した方が良いです。
塗装道具は3種類用意しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、後述します。
プラケースをDIY塗装する手順とポイント

プラケースを塗装する前に、サンドペーパーで表面を研磨します。PP素材は塗装が難しいといわれており、塗料ののりを良くする必要があります。滑らかな表面を目荒らしして、凹凸をつけることが大切です。
塗料皿にペンキを移したら、スポンジローラーで全体を塗装していきます。今回、スポンジローラーを初めて使用したのですが、初心者がムラなく塗るのは難易度が高いと思いました。一度に広範囲に塗れるのがメリットな反面、PPのような塗料がつきにくい素材だと、ムラが目立ってしまいます。
ですので、スポンジローラーで全体を塗装した後、スポンジ刷毛で再塗装するのがベターです。スポンジ刷毛で上塗りすると、ムラになった部分が目立たなくなりました。
プラケースを綺麗に塗装したい場合、
・1回目の塗装をスポンジローラーで、2回目以降の塗装をスポンジ刷毛で行う
・頑張って1回目と2回目の両方をスポンジ塗装で行う
上記のいずれかがおすすめです。
平刷毛は、溝部分などスポンジ刷毛が届かない箇所を塗るのに便利です。ただし、スポンジ刷毛があれば特に必要はないと感じました。
DIY塗装のスケジュール!何回塗りがおすすめ?
塗装のスケジュール(日程)も参考になればと思います。早めの仕上がりを目標に、私は以下の日程で塗装を進めました。
時間 | 工程 |
1日目 | |
9:00~ | 1回目の塗装 |
14:00~ | 2回目の塗装 |
20:30~ | 3回目の塗装 |
2日目 | |
9:00~ | 軽い手直し・撮影 |
結果として、2日間で4回塗装を行いました。といっても、全体的に塗装したのは2度塗りまでで、3回目以降はムラの目立つ場所のみを塗装しています。2度塗りの後、角度や光の当たり方によってムラが目立ったため、スポンジ刷毛で手直ししました。
本来、エコスオーガニックチョークボードペイントは、約6時間の間隔をあけて2度塗りすることが推奨されています。しかし、今回、思った以上に乾燥が早かったため、約4時間後に2度塗りを行いました。
ムラなく塗るには2度塗り以上がおすすめです。また、角度によるムラを目立たなくするには、表面だけでなく裏面(本体内側、本体底、蓋の裏)もしっかり塗るのがポイントです。
エコスオーガニックチョークボードペイントの使用感と仕上がりについて

エコスオーガニックチョークボードペイントは、「VOCも有害物質もゼロの水性塗料」という記載どおり、イヤな臭いが全くなく、体調の変化もなく使用できる塗料です。
当日、梅雨時の塗装で天気がはっきりせず、換気が十分にできない状況でしたが、室内の作業で何も問題は起きませんでした。ペンキというより、絵具のような感覚で使用できるのは大きなメリットです。
乾燥時間についても、屋外に出すことなく、エアコンとサーキュレーターを併用すれば短縮できますし、一晩おけばしっかり乾きます。
水性塗料は油性塗料に比べて付着しにくいといわれていますが、エコスオーガニックチョークボードペイントは難易度の高いPP素材にもしっかり密着します。
塗装前はプラケース特有の光沢感があり、少しチープな印象がありました。
チョークボードペイントの塗装後、プラスチックのテカリがなくなり、重厚感が生まれています。塗膜で覆われ、色が変わるだけで見た目の重量感まで変化するのは不思議ですね。
ミリタリーテイストなので、ベージュやブラウンのインテリアとの相性が良さそうです。
チョークボードグリーンを壁に塗装し、木材の家具を配置してもおしゃれだ
まとめ|黒板塗料のメリットはDIYでさまざまな素材を塗装できること

今回は、黒板塗料のメリット、DIYでのプラケース塗装の体験記をまとめました。
黒板塗料の最大のメリットは、DIYでさまざまな素材を塗装できることです。
エコスオーガニックチョークボードペイントのようなVOCゼロの水性塗料であれば、窓が開けられない室内での作業も問題ありません。下地処理や塗装道具さえしっかり揃えれば、初心者でも満足できる仕上がりになります!
黒板塗料は、塗ったところにチョークで文字やイラストを描ける塗料です。せっかく黒板塗料でプラケース塗装をしたので、私もチョークで文字を書いてみました。
チョークでのお絵描きは子どもでも大人でも楽しめるものです。
このコラムを参考に、黒板塗料でDIY塗装にチャレンジしてみてくださいね!

担当ライター
WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。
インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。
化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!