植木鉢をペンキで塗っておしゃれに!ペットボトル植木鉢の作り方も解説
公開日 2025年5月8日 最終更新日 2025年5月8日

「古い植木鉢をおしゃれにリメイクしたい!」
「100円ショップの植木鉢を個性的にアレンジしたい!」
このように、DIYで植木鉢のリメイクやアレンジを行いたいと考えている方には、植木鉢をペンキで塗る方法がおすすめです。
ペンキで塗り替えれば、高価な植木鉢を購入しなくてもおしゃれな見た目に変えられます。
植木鉢に何を植えるかはその人次第ですが、「育てる楽しみ」が倍増しますよ!
今回は、植木鉢をペンキで塗っておしゃれにする方法を解説します。
ペンキの塗り方やデザインのアイデア、今注目のペットボトルを植木鉢にする作り方もご紹介するので、植木鉢のリメイク・アレンジを検討中の方はぜひ参考にしてください。
植木鉢の種類と選び方について

植木鉢は形状や素材、大きさによっていくつかの種類に分けられます。新たに植木鉢を購入するときは、用途に応じて選ぶようにしましょう。
植木鉢の形状
植木鉢の代表的な形状は、丸鉢・横長鉢・深鉢の3種類です。
このうち、横長鉢はプランターと呼ばれることもあり、複数の植物を植える用途によく用いられます。
植木鉢とプランターの明確な違いはないため、この記事ではプランターも植木鉢の一種として説明しますね。プランターもペンキで塗り替え可能です。
植木鉢の素材
市販されている植木鉢の素材にはいくつか種類があります。
・テラコッタ(素焼き)
・陶器
・プラスチック
・木材
・ガラス
・金属
・ファイバーセメント
・ブリキ
基本的にはどの素材の植木鉢もペンキで塗装が可能ですが、密着性や耐久性を高めるために下塗りが必要な場合があります。詳しくは後述のペンキの塗り方で解説します。
植木鉢の大きさ
植木鉢の大きさは、「~号」「~型」と表示されます。一般家庭での栽培には、8号(直径24㎝)から10号(直径30㎝)のサイズが最適です。(用途によって適切な大きさは異なります。)
ペンキを塗る範囲(デザイン)にもよりますが、植木鉢が大きいほど必要なペンキの量も増えることを頭に置いておきましょう。
植木鉢を塗るのにおすすめのペンキ

植木鉢を塗るのにおすすめのペンキは、水性ペンキです。ペンキには油性と水性の2種類がありますが、油性ペンキは植木鉢を塗るのにおすすめできません。
その最大の理由は、油性ペンキに多く含まれるVOC(揮発性有機化合物)にあります。VOCとは、蒸発しやすい有機化合物の総称で、光化学スモッグやPM2.5の発生原因になる物質です。
人体に影響を及ぼし、健康被害を生じさせるだけでなく、環境や農作物、植物への被害を引き起こす恐れがあります。
また、VOCは悪臭を発生させるため、大量に吸い込むと急性中毒を起こすリスクがあります。VOCには、トルエンやキシレン、エチルベンゼンなどシックハウス症候群の原因物質が含まれていることがあり、DIYの塗装で目・鼻の症状や頭痛、めまいを起こすケースもあるので注意が必要です。
水性ペンキは低VOCやゼロVOCの製品が多く、安心です。
植木鉢を室内に置く場合や、植木鉢で野菜や植物を育てる場合は、水性ペンキを選ぶようにしましょう。
水性ペンキは水に弱いのでガーデニングに向かない、というイメージがあるかもしれませんが、完全に乾燥すれば色落ちする心配はありません。
ECOSオーガニックペイントなら、室内でも安心して使用できて有害物質ゼロ。植木鉢の花や植物も喜んでくれることでしょう!
ペンキ塗装で下地を使用する時は、プライマーもVOCゼロのオーガニック製品を選ぶのがおすすめです。
植木鉢をペンキで塗装する基本的な塗り方

さっそく植木鉢をペンキで塗装していきましょう!ここでは、植木鉢をペンキで塗装する基本的な塗り方をご紹介します。
1、必要な道具を揃える

まずは、必要な道具を揃えてください。
・塗装する植木鉢
・塗料(ペンキ)
・短毛ローラー
・紙やすり
・汚れてもOKな手袋
・新聞紙
・塗料混ぜ棒(割り箸で代用可)
・塗料皿(食品トレーで代用可)
・プライマー
塗装に使うのは、短毛ローラーがベターです。刷毛でも塗れますが、刷毛目が出やすいため、ムラなく凹凸のない塗装面にしたい場合は、短毛ローラーをおすすめします。小さな面積を塗る場合は、スポンジローラーも便利です。
プライマーは、塗装面の密着性を高めるために必要です。金属やガラス、プラスチックなど、塗料が付着しにくい素材に塗装する場合は忘れずに用意しましょう。
また、ペンキが飛ぶ可能性を考慮し、汚れてもよい服装を着用してください。
2、植木鉢の表面を整える
紙やすりを使用して、植木鉢の表面を整えます。
古い植木鉢をリメイクする場合は、古い塗料や汚れなどを落としてください。また、新たに植木鉢を購入した場合も、紙やすりで表面を整えることでペンキの密着性が高められます。
使用する紙やすりは、用途や素材に応じて選び分けが必要です。例えば、古い塗装を剝がしたり木材研磨をしたりする場合は、#80・#120・#240などの荒目・中目が適しています。
金属やガラスなど傷つきやすい素材に使用する場合は、#400・#800・#1200などの細目が適しています。
3、ペンキを塗る

プライマーを塗って乾燥させてから、ペンキを塗っていきます。植木鉢の汚れが酷い場合は、プライマーを2度塗りしましょう。
ペンキを塗料皿に入れて混ぜ、ローラーまたは刷毛で植木鉢全体を塗装します。底の部分は、植木鉢の内側を指で支えるように持って塗装すると塗りやすいです。
最後に植木鉢の内側を塗ります。土を入れて植物を育てる場合は、見える部分のみの塗装でも問題ありません。
2度塗りが前提ですが、仕上がりを良くするには、1度目から厚めに塗装するのがポイントです。1度塗りの後、約6時間程度乾燥させてから2度目の塗装を行ってください。
1度塗りでムラが出てしまった場合も、2度塗りの際は全体にまんべんなく塗ることが大切です。
ECOSオーガニックペイントの場合、塗装に適した温度は20℃程度、湿度80%以下の環境での塗装が推奨されています。
植木鉢をペンキで塗るアレンジのアイデア
ここでは、植木鉢をペンキで塗るアレンジのアイデアをまとめていきます。
植木鉢は空間の印象を左右する重要なインテリアなので、壁の色やお部屋・エクステリアのテイストに合わせたデザインにしましょう!
シンプルなのがおしゃれ


海外の水性ペンキは発色がよく色合いが綺麗なので、植木鉢に塗るだけでおしゃれな雰囲気になります。シンプルな植木鉢はどんなインテリアにも合わせられます。
ECOSオーガニックチョークボードペイントは、塗ったところを黒板に変える不思議なペンキです。
植木鉢に塗装すると、鉢の表面にチョークで文字やイラストが描けるようになります。一度にたくさんの植物を育てる時は、植木鉢に何を植えたか書いておけば一目瞭然です。ゼロVOCで有害物質もゼロのペンキなので、臭いや人体への影響がなく安心して使えます。学校の教室や自由研究で植物を育てる際にもおすすめですよ!
凝ったデザインでアート作品に


水性ペンキで植木鉢を塗装する塗り方を工夫すると、アート作品のような仕上がりになります。
凝ったイラスト・模様を描いたり、エイジング塗装をしてアンティーク風にしたりすると、植木鉢がインテリアの主役になりそうですね!
ペットボトルを植木鉢にリメイク

SNSやYOUTUBEなどで話題の、ペットボトルを植木鉢にする作り方をご紹介します。
- 空のペットボトル、カッター、プライマー、水性ペンキを用意します。
- ペットボトルをカッターで半分に切ります。半分に切る時は、動物の耳の形に切ると可愛らしい印象になります。
- 半分に切ったペットボトル底の部分の方に、プライマー⇒水性ペンキの順に塗装します。
- ペンキが乾いたら、鉢底石と土を入れ、植物の種をまきます。
上記の手順はあくまでも基本的な方法です。
粘土を併用してボリュームのある鉢植えにする、ペットボトルを横向きに使用してプランターを作る、などさまざまなアレンジ方法があるので、いろいろお試しくださいね。
植木鉢に何を植える?

おしゃれな植木鉢は置くだけでインテリアとして楽しめます。ですが、せっかくなので、お気に入りの植物を育てませんか?
5月に植えるのにおすすめの花は次の通りです。
・コスモス
・薔薇
・カーネーション
・マーガレット
・サルビア
・ゼラニウム
花の育て方には種(種まき)と苗(植え付け)の2種類があります。失敗が少なく、短期間で開花させられることから、苗から育てる方が初心者向けといわれています。
コスモスやゼラニウムは、種まきからでも約3ヶ月程度で開花するので、夏には花を楽しめますよ!
今の時期、植木鉢に野菜を植えるなら、ミニトマトやナス、シシトウ、キュウリなどがおすすめです。梅雨以降は、高温多湿の環境に注意しなければなりません。移動が容易なのも植木鉢のメリットですね。
まとめ|植木鉢を塗装するなら植物に優しいペンキがおすすめ!
今回は、植木鉢をペンキで塗っておしゃれにする方法を解説しました。
植木鉢を塗装するなら、植物に優しいペンキを選ぶのがおすすめです。油性ペンキに多く含まれるVOCは、植物の生育に悪影響を与える可能性があります。
水性ペンキなら、低VOCもしくはゼロVOCで、安心安全に植物を育てられます。
VOCだけでなく有害物質から植物を守るには、オーガニックペイントが最適です。
オーガニックペイントは、食べても大丈夫なくらい無害な成分でできているので、植物も健康に育ってくれるでしょう!
水性ペンキも発色が良く、カラーラインナップが豊富なので、植木鉢に植える花や野菜のイメージに合わせて、ペンキのカラーを選ぶのもいいと思いますよ!

担当ライター
WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。
インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。
化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!