
化学物質過敏症対応の商品とは?
「安全」を謳っている商品でも過敏症の方に安全といえるかは別なので注意が必要です。
法律で定められている安全基準をクリアしていても、有害物質がゼロではないケースが多々あります。
注意:化学物質過敏症対応商品でも注意しながら取り入れましょう
過敏症の状態になっていると有害物質ではないものでも異物として反応してしまうアレルギー状態。少しずつ(少量、短時間など)試しながら取り入れてください。また反応してしまった際に回復しやすい体調が比較的良い時を選ぶことをお勧めします。
1.活性炭マスクで化学物質をブロック

過敏症の原因となる化学物質を、日常生活で避けるのは難しいのが現実です。人の多い場所や日常生活に欠かせない買い物の際など、なるべく体内に化学物質を取り入れないようにする際に効果的なのが活性炭マスクです。活性炭の吸着特性を用いて原因となる物質をブロックします。
2.洗剤《特に衣類洗剤》 最も身近な化学物質を避ける

近年問題視されているのが、香料などを含む洗剤、柔軟剤です。
化学物質過敏症について知れば知るほどに大事だと思うのが洗剤です。毎日何度となく使うさまざまな洗剤、家の中にいくつありますか?その洗剤を何毛なく選んでいるとキッチン、お風呂、洗面所、床や衣類などから化学物質を吸収してしまうことになっているかも知れません。
そして家を出たとしても必ずあなたにくっついてくるのが洗濯用洗剤。体の大部分を覆う衣類は経皮吸収され、体温で温められ有害物質が揮発し上昇することで口や鼻から呼吸として体内に取り入れられます。近年問題になっているのが衣類用の洗剤や柔軟剤の香料から体調が悪くなる「香害」。最近の化学物質過敏症の原因の多くを占めると言われています。香りを続かせるためにマイクロカプセルを使ってわざと衣類に残存させ、長時間化学物質を放出し続けることで問題が深刻化しています。
では化学物質過敏症に対応する、もしくは対策となる洗剤商品は?
合成洗剤より合成化合物がかなり少ない、昔ながらの石けんを選びましょう。私はシャボン玉石けんのスノールを使っています。
シャボン玉石けんはさまざまな洗剤が無添加で化学物質過敏症の方が利用しやすいように考えられています。もちろん予防になります。シャボン玉石けんのサイトにはかなり詳しく成分のことや香害について記載されています。
3.セスキ炭酸ソーダでナチュラルクリーニング

さらにシンプルなアルカリ洗濯もお勧めです。ナチュラルクリーニングとも呼ばれます。石けんの匂い(無香料でも)が苦手という方にも。
セスキ炭酸ソーダ(100円ショップでも手に入ります)につけ置き(2~3時間程度)してすすぎ1回でOK。水500mlに小さじ1杯を溶かしてスプレーを作り、キッチンやお風呂掃除にも使えます。
アルカリ性で汚れ落としに使えて化学物質過敏症の対応、対策商品は数種あります。特性を活かして生活に取り入れるのがお勧めです。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく洗濯やスプレーにして掃除に使いやすいと思います。
アルカリ性(油汚れを落としやすい)の強い順に
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤) 漂白効果あり
セスキ炭酸ソーダ 水に溶けやすい
重曹 水に溶けにくいので研磨に使える
大前提として:化学物質過敏症の原因となるものを避ける!家に持ち込まない!!

化学物質過敏症の原因となりうる主なもの 「化学物質過敏症サポーター 公式テキスト」より
・香料などを含む洗剤、柔軟剤、芳香剤、消臭剤などの日用品や化粧品
・殺虫剤、除草剤、シロアリ駆除剤、虫除けスプレー、農薬
・接着剤や塗料、住宅建材
・食品添加物
・排気ガス、暖房などの燃焼ガスなど
・野焼き
・タバコの煙
・ディーゼル粉塵、排気ガス、大気汚染物質
上記原因を健常者でも避けることは大事です。化学物質過敏症になると効果的な治療はありません。発症しないように化学物質を健康なうちから避けて過剰摂取にならないように日頃から心がけましょう。
4.オーガニックペイントで室内空気の化学物質を減らす

室内の空気は外気に比べて5倍以上も汚染されているというデータがあります。洗剤や香料、消臭剤や住宅建材として使用される合板やクロス、家具やカーペットなどから出るVOCは長期に渡って室内に放出されます。デザインや機能だけで身の回りのものを選んでいると、室内の有害物質がどんどん増えてしまい建築基準法で定められた2時間に1度空気が入れ替わる換気をしていても体調を崩したりします。まずは持ち込む量を最小限にできるように新しいものを購入する際は化学物質のことも含めて検討してください。食べ物を気にする人は多いのですが、お部屋の空気の質を考えている方は少ないかもしれません。1日に体内に取り入れる食べ物は約2kg、呼吸する空気は約20kgです。
エコスオーガニックペイントのエアピュアペイントは、塗料自体に有害物質がゼロ。さらに塗膜に含まれる「モレキュラーシーブ」が有害物質を吸着中和するのでお部屋の空気を綺麗にできます。
似たような機能として漆喰と比較検討されることも多いのですが漆喰は条件により吸着したり、再放出します。エアピュアペイントは一度吸着した有害物質を再放出することはありません。ただし約3〜5年ほどで一般的な環境だと飽和状態になり吸着機能が無くなりますのでその際は上塗りして機能を復活させます。また漆喰は吸湿効果がありますが、エアピュアペイントには吸湿効果はありません。
メリット、デメリットを考えて使い分けることを勧めます。例えば結露しやすい北側の壁は漆喰にしてその他の壁や天井はローラー塗装で手軽に施工できるエアピュアペイントを塗装する、などです。
どれくらい減らせるの? エアピュアペイント試験結果
